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生分解を促すビーチサンダル(eco-one®配合)
2025年5月、げんべいは生分解性促進添加剤「eco-one®」を加えた、生分解を促すビーチサンダルの販売を始めました。
このページでは、げんべいのこれまでの環境への取り組みと、このビーチサンダルができるまでの過程をご紹介します。
私たちの暮らしから出たプラスチックごみが、きちんと処理されないまま海に流れ、海の環境や生き物に深刻な影響を与えています。海に流れ出るプラスチックごみは年間約800万トンと推計され、2050年には海のプラスチックごみの量が、重さで魚を上回るという予測もあります。
出典:Jambeck et al., Science(2015年/2010年時点の推計)、エレン・マッカーサー財団(2016年)
げんべいが主に扱っているビーチサンダルも、海に流されてしまえば海洋プラスチックごみの一つになります。げんべいとしてこの問題に何か取り組めないかと考え、2016年頃から模索してきました。
取り組みの始めは、履き古したビーチサンダルでオブジェを作ったり、2022年からは八景島マリーナ(横浜市)と協力して、使用済みのビーチサンダルをヨット用のフェンダー(防舷材)の材料として使っていただいたり※1と、なるべく「捨てない」取り組みをしてきました。
しかし、それらも根本的な解決とはいえません。
ビーチサンダルをつくる段階から何かできないかと調べていく中で、「生分解」※2という考え方に出会いました。
※2 生分解とは、バクテリアなどの微生物が物質を分解し、自然に還す働きのことです。
2021年頃から本格的に情報を集め、展示会にも足を運ぶ中で、素材の生分解を早める「生分解性促進添加剤」があることを知りました。
国内外のさまざまな添加剤の中から、ビーチサンダルの素材に合うか試作を重ねて確かめ、最終的に米国EcoLogic社の「eco-one®」を採用しました。
eco-one®は、微生物が多く酸素のない環境で、分解を促す添加剤です。普段のように空気に触れる環境で使う中では分解が進むことは考えにくく、日常のご使用で耐久性が落ちることはないと考えています。
2025年11月、アメリカの検査機関 Eden Research Laboratory(ERL)で、ASTM D5511※3という試験方法による106日間の試験を行いました。
106日後に分解された割合(通常品の3倍以上)
この試験は、酸素のない管理された環境(埋め立て地を想定した条件)で行ったもので、海の中での分解を調べたものではありません。実際の環境での分解の速さは、温度や微生物の量などによって変わります。
※3 ASTM D5511は、酸素のない環境で、微生物によってどれだけ分解が進むかを調べる試験方法です。試験は管理された条件で行ったもので、実際の環境(土の中や海など)での分解の速さは、温度や微生物の量などによって変わります。
ビーチサンダル工場と調整を重ねながら、5〜10年後には、げんべいで扱うすべてのビーチサンダルに「eco-one®」を加えていく予定です。
ただ、この取り組みも一つの選択肢にすぎないと考えています。ビーチサンダル以外にも、Tシャツの廃材など、取り組めることはまだあります。
世の中にとっては小さな一歩かもしれませんが、げんべいとしてできることを着実に進めていきます。
最終更新:2026年10月