15,000円(税込)以上のお買い上げで送料無料

げんべいの歴史

江戸時代の終わりから、葉山とともに

げんべい商店は、江戸時代の終わりに、今の葉山町堀内で足袋屋として始まったと伝わるお店です。足袋屋からよろず屋へ、そしてビーチサンダルのお店へ。160年以上、町の人の足元を見つめてきました。

げんべい商店の歴史を伝える写真

足袋屋「相刕屋源兵衛」

文久3年(1863年)ごろ、今の葉山町堀内あたりで、足袋屋として始まったと伝わっています。
店の名前は「相刕屋源兵衛(そうしゅうや げんべい)」。「相刕屋」は地名から、「源兵衛」は当主だった葉山源兵衛の名前から付けられました。

「相刕(そうしゅう)」は、今の漢字で「相州」と書きます。相州は相模国(さがみのくに)の別名で、今の神奈川県にあたる地域の呼び名です。
時代とともに「相刕屋」の名前は使われなくなり、当主の名前「げんべい」だけが、今に受け継がれています。

「相刕屋源兵衛」のロゴは、「┓」の中に「サ」の文字を描いたもので、「カネサ」と呼ばれています。
「┓」は曲尺(かねじゃく)というL字型の物差しを表し、「まっすぐな商売」を意味するとともに、「カネ=お金」にも通じる縁起物です。江戸時代の屋号の印には、「カネ」のほかにも「マル」「ヤマ」「カク」「ヒシ」などがありました。

「カネサ」の「サ」は、地名「相刕」の頭文字です。当時は「さうしう」と書き(歴史的仮名遣い)、「サ」が頭文字になっていました。

今のロゴ「まるげ」の「マル」にも、「間違った商売をしない」「すべて丸く収まる」という意味があり、げんべいの商売の考え方に通じています。

記録に残る、足袋屋の時代

明治9年(1876年)ごろ、堀内村の「葉山源兵衛」が、店を出すための許可願い(屋台見世渡世願)を出したことが、村の古い文書に残っています。

そして大正4年(1915年)、関東の足袋業者をまとめた名簿に、次の名前が載っています。

(同郡)葉山村字堀内 葉山定吉『関東足袋業之一般』(大正4年/1915年)「小田原町足袋同業者」より

げんべいが足袋を商っていたことを示す、今わかっている中でもっとも古い文献の記録です。大正時代の初めになっても、げんべいは葉山の足袋屋として、町の人の足元を支えていました。

足袋屋からよろず屋へ

よろず屋だったころのげんべい商店の店先

西洋の文化が広まり、足袋を履く人が少なくなっていく中で、げんべいは時代の流れに合わせ、衣服や日用品を扱う「よろず屋」へと姿を変えていきました。よろず屋は、今でいうスーパーやコンビニのような役割を果たしていたお店です。海に近い土地柄、浮き輪や釣り餌なども扱っていたといわれています。
今も一色店の奥には日用品の売り場があり、当時の名残を感じることができます。

ビーチサンダルとの出会い

ビーチサンダルは、日本の履物から生まれました。
戦後まもなく来日したアメリカの工業デザイナー、レイ・パスティン氏は、日本人が履いていた草履や下駄に目を留めます。足の指で鼻緒をはさむので脱げにくく、それでいて履くのも脱ぐのも簡単。この形をゴムで作れば、海辺で履く履物になると考えたといわれています。

その考えに応えたのが、兵庫県神戸市の内外ゴム株式会社でした。
こうして1952年、世界初のビーチサンダル「ビーチウォーク」が誕生します。翌1953年にはアメリカへの輸出が始まり、ハワイでは1か月に10万足が売れるほどの人気になりました。
そして1955年(昭和30年)、日本人の足に合わせて改良した「ブルーダイヤ」が、国内向けに発売されました。

開発元の内外ゴム株式会社の記録によると、げんべい商店は、このビーチサンダルを国内でもごく初期から販売していたお店とされています。

参考:内外ゴム株式会社「ブルーダイヤ」紹介ページ、BEACHWALK(内外ゴム)ほか

受け継がれる家族の歩み

大正時代の名簿に名前の残る葉山定吉から、源一、國光へと受け継がれ、今は邦子・英三郎がお店を営んでいます。足袋屋、よろず屋、そしてビーチサンダルのお店へ。形を変えながらも、葉山の町で商いを続けてきました。

年表

  • 1863年(文久3年)ごろ足袋屋「相刕屋源兵衛」として始まったと伝わる
  • 1876年(明治9年)ごろ堀内村の葉山源兵衛が、店を出すための許可願いを出す『葉山町史料』(葉山町教育委員会 1958年)
  • 1915年(大正4年)足袋業者の名簿に「葉山村字堀内 葉山定吉」の名前『関東足袋業之一般』(足袋商報社 1915年)
  • その後足袋屋から、衣服や日用品を扱うよろず屋へ
  • 1952年(昭和27年)内外ゴムとレイ・パスティン氏により、世界初のビーチサンダル「ビーチウォーク」が誕生
  • 1955年(昭和30年)日本人向けのビーチサンダル「ブルーダイヤ」の発売。げんべいは国内でもごく初期の取扱店とされる
  • 現在葉山町内の3店舗で、ビーチサンダルやオリジナルのTシャツなどを販売

江戸時代の終わりから160年以上、ビーチサンダルを扱って70年以上。
これからも葉山のビーチサンダル屋として歩み続けていきます。末永く、げんべいをよろしくお願いいたします。

SHOPPING GUIDE